戦時中「日清・日露戦争の際、三坂神社に祈願して出征した氏子の兵士全員が生還した」と報道されたことから、武運長久祈願のみならず、弾除け神社として知られるようになった。出征軍人の家族らが写真を奉納し、当時全国各地から2万枚を超える写真が寄せられたという。
現在も写真の返還作業が続けられている。
「戦時中に、三坂神社に武運長久祈願のために奉納された、貴○○○○殿の御写真を是非、お返ししたいと存じます。御国の為に、応召出征され、身命を捧げられんとするを、その武運を願って奉納された肉親の真心と情愛のこもった、誠に貴重な写真です。いろいろな思い出がにじんでくることでしょう。全部お返しして私の戦後が終わる思いであります。どうぞ御協力賜りますようお願いいたします。」
占領軍のMPの臨検を受けたが、参拝者名簿は事前に焼却。参拝者の写真(武運長久祈願)は送り返し、残りは隣家に隠して無事であった。現在約1万2千は地区別に整理し、関係書類と共に奉安所を設けて保管。
三坂神社武運長久祈願(実物)
神徳碑の下に埋納する予定で奉納写真の名簿を作成、13冊に及ぶ。
昭和55年奉納写真の整理
NHKのテレビ番組で全国放送され、参拝者が相次ぎ、多い日には1日30人の日もあった。この年889人の写真を返還する。福栄村の村長以下30人が参拝される。
武運長久祈願写真簿
大阪のデパートで開催された戦争展で展示。
読売新聞に、写真に記されている氏名・住所(住所は当時のもの)が公開された。
KRY山口放送「写真の中の日本人」などで紹介されて、更に全国的に知られることになった。
NHK中国地方放映、9月全国放映。10人返還。
新日本婦人の会防府支部が防府市の出征兵士の奉納写真570枚を展示。山口新聞に掲載。
山口新聞協力、戦後70年に合わせて山口市内「菜香亭」(天花1丁目)でコピーを展示。8人返還。
KRY山口放送で特集番組放映。「弾除け神社~奉納写真二万枚の思い~」
奉納写真
防府市小野地区「ふれあい祭り」で奉納写真57枚を展示。31人判明し返還中。12月この時の様子をKRY山口放送で放映。
小野地区の奉納写真
お心当たりのある方は、奉納写真名簿(山口県以外)、奉納写真住所一覧(PDF)でご確認いただくことができますのでご利用ください。徳地5地区についてはお写真も公開しています。
ご家族だけではなく、お心当たりのお知り合いの方にもぜひお声掛けいただき、一枚でも多くの奉納写真の返還にご協力ください。不明な場合などは事務局でお調べいたしますので、何でもお気軽にお問い合わせください。